構成・構図

今回出題されたモチーフを配布された状態そのままで配置すると、「空間の演出」や「画面にバランスよく収めること」が顕著に難しくなるモチーフです。 受験者には、条件とモチーフの性質を最大限有効に利用しながら、構成・構図に対応することが求められました。 構成・構図に対する深い理解のみでなく、受験者が主体的に制作へ取り組む姿勢が必要であったと感じます。

モチーフ構成例

横構図の例	縦構図の例

過去の様々な構成・構図のバリエーションが考えられた出題

今回与えられたモチーフは2点でしたが、　「ポテトチップスは中袋及び、中身を出してもよい。」という条件であったこと、また、ポリ袋は形を変えることができるモチーフであったことから、実際のところ、構成・構図のバリエーションはかなり多くあったと考えられます。2017年度に出題された紙コップ50個のように、基本となる構図・構成の理解力と合わせて演出の判断が問われた出題でした。

2017年度描写課題 京芸ファイルFILE160より抜粋

描写においては、ポテトチップス(外箱、中袋、中身)とポリ袋はそれぞれ異なる材質であり、表情の性質が違うため、描き分けには「実直な観察」と「実感のある表現」が問われます。小手先のテクニックだけでは決して打開できない課題であったといえます。以下にアスクで行っている表情の描き分けを評価のポイントとしている課題例を掲載していますので参考にして下さい。

アスクでの参考課題と作例

課題例　R02003	課題例　R04007