京芸模試 優秀作例紹介

2/6(水)~2/8(金)に、今年度最後の京都市立芸術大学 実戦実技模試が行われました。
その模試で制作された作品の中から優秀作例を、講師によるコメントつきで紹介します。
また、8月と12月に行われた夏期・冬期の模試の優秀作例も一緒に公開。

直前京芸模試風景

直前 京都市立芸術大学 実戦実技模試

描写

モチーフ:ペットボトル2本、トランプ1箱


248/250点

効果的なトランプの配置で、広がりのある空間を演出することが出来ています。 同一平面はもちろん、モチーフの描写の適切さは、鑑賞者に「場の臨場感」を強く感じさせるところまで、作品の質を高める事に繋がっています。
トランプの、数字が書かれた面の明度がやや低く、「固有色が白色」であること、また、「上を向いた面」であることの印象が乏しくなっています。もう少し明度を高くする事により、色の印象や空間の鮮明さが増し、より魅力的な作品となったでしょう。


248/250点

モチーフの形態感、同一平面の正確さに、作者の確かな観察力を感じる作品です。 各モチーフの描写も過不足なく行えており、破綻のないバランスの良い作品と言えます。
ただし、客観性が強い分、やや味気ない印象を同時に受けます。 作者の主観的な「感動」を感じさせるような、「見せ場」となる存在を画面に作る事ができれば、さらに魅力のある作品となったでしょう。


248/250点

見せ場と演出した、手前の「ペットボトルとトランプ」の関係に、作者の表現欲を感じます。
しっかりと描き切る事により、確実な魅力として、作品のクオリティを1段階上に押し上げる事に成功しています。課題に対する能動的な姿勢と、確実に遂行する確かな計画力を感じる、心地良い作品です。


248/250点

ペットボトルの描写が圧巻です。
誇張表現を極限まで抑制した、非常に繊細な表現ですが、確かな観察力と描写密度で、透明プラスチックの透明感の中に、確かな水の存在感、重要感を感じます。 モチーフの印象に迫っていく、作者の冷静な観察眼と、熱い追及心に心が打たれます。


248/250点

基本的な「くの字」の構成で、空間を演出しながらも、トランプが「無造作に散らばっている」という、自然な印象を醸し出す事に成功しており、この点に作者の美意識や高い構成力を感じます。
ペットボトルの映り込みや光の反射等の現象が十分に描出できており、トランプとの「材質感の描き分け」も明確に表現できていますが、ペットボトルの立体感はやや乏しく感じます。立体感との両立を意識する事で、さらに高いレベルの作品とする事ができるでしょう。

色彩

テーマ: 「 京都 KYOTO 」
画面①に「京都」を色彩で表現しなさい。
画面②に「KYOTO」を色彩で表現しなさい。

  • ・画面①、画面②とも全てに彩色すること。画面枠外側は彩色しないこと。
  • ・彩色は、絵具(透明水彩絵具、不透明水彩絵具)のみを使用すること。
  • ・「京都」「KYOTO」など文字は描かないこと。
  • (条件は一部抜粋)

248/250点

基調色としての京都の青と、KYOTOの赤が対比として見やすく表現された解答です。各画面に描いたモチーフは、それぞれテーマらしさがあり無難です。画面構成は、一見同じようでいて、少し変化をつけた対比で2画面を上手くまとめています。


248/250点

受験者の独特の視点が反映されており印象的です。滲みや、かすれを用いながらテーマに答えた京都と、平塗りで描いたKYOTOも違和感なくまとめています。絵具を用いた形の表現も十分魅力的で、見やすく描ききった解答で、匂いまで感じる絵肌に仕上がっています。


248/250点

基礎技術はもちろん、テーマに対する答え方も妥当な解答です。各画面をテーマに合わせた形だけで埋めてしまわずに、ちょうどいい空間を残して構成しています。赤と青の色調対比も美しいです。普段の観察が生かされおり、情報量も多く内容も具体的です。解答力の高さを感じます。


248/250点

描かれたモチーフの対比、色調の対比だけでなく、俯瞰と、水平の2つの異なる視点の対比が美しい解答です。平面的な京都と、空間表現的なKYOTOの対比で、テーマに答えています。豊かな色彩で情緒ある京都に対して、わざと変化を抑えたフラットな色調で描いたKYOTOの対比も効果的です。


248/250点

両方の画面に、和風モチーフとして鯉と水面の波紋が描かれています。ありがちなモチーフですが、京都からイメージする柔らかい印象と、KYOTOの文字が与える角ばった印象の対比を効果的に対比させた解答です。落ち着いた色調でまとめており、色彩としての魅力も目をひきます。

立体

テーマ「満たされる」
上記テーマを下記の条件に従って立体表現しなさい。

  • ・支給された解答用材料は必ず使用すること。
    但しエスレンコア、バーガー袋はすべて使いきらなくても良い。
  • ・解答作品は解答用台(35 ㎝ ×35 ㎝)をはみ出さず、また高さ35 ㎝からはみ出さないこと。
  • (条件は一部抜粋)

250/250点

今回の出題テーマ「満たされる」を素直に表現した好感の持てる作品です。「満たされる対象となるもの」を三角形の構造を使い直線的に表現し「満たすもの」をバーガー袋の特性を活かした膨張していく形として表現する。この2つの表現によって構成されたシンプルな作品ですが、そのシンプルさゆえに今回のテーマを強く感じることができる作品となりました。3時間という制作時間の中でできることを考えた場合、このくらいのシンプルさで、作者のテーマに対する言い切る力、やりきることが重要であることを再確認させられた作品でした。


250/250点

今回のテーマから「満たされる対象」を何か目に見える「容器」という形で制作する作品が多く見られる中でそのような対象を直接的に作らずあくまでも「満たすもの」に焦点を当てて制作をした作品です。今回の受験者の中では少ない制作方法となり目を引く作品となりました。台板という初めは0として認識できる空間の中に100枚のバーガー袋を使用して見えない35立方cmの箱を意識させることに成功しました。今回のテーマと与えられた材料から導き出された良い発想だと感じます。


250/250点

抽象的なテーマから具体的な何かを連想して制作することによって大多数の中に埋もれない独創性のある作品を制作することが可能になります。この作品は格子状の檻のような容器を大きな形として制作し、その中にバーガー袋で作った小さな形を詰めて満たしていくという方法で制作をしています。非常にシンプルな作品ですが、「なんとなく容器のような形」ではなく「格子状の檻のような形」を具体的に設定することで他の作品とは違う印象を与える作品となりました。

冬期 京都市立芸術大学 実戦実技模試

描写

モチーフ:透明ナイロン袋 1 袋、トイレットペーパー3 個、玉葱2個

238/250点
238/250点
236/250点
236/250点
234/250点
234/250点

色彩

課題:テーマ「空気」から感じるものを、条件に従い色彩で表現しなさい 。

240/250点
240/250点
240/250点
240/250点
236/250点
236/250点

立体

課題:「玉葱2個」を関係づける立体を条件にしたがって表現しなさい。

238/250点
238/250点
230/250点
230/250点
224/250点
224/250点

夏期 京都市立芸術大学 実戦実技模試

描写

モチーフ:アルミブランケット 1枚、紙袋1袋、レモン1個、透明プラスチックコップ 1個

240/250点
240/250点
228/250点
228/250点
228/250点
228/250点

色彩

課題:テーマ「灯り(あかり)」を条件にしたがって、色彩で表現しなさい。

248/250点
248/250点
240/250点
240/250点
236/250点
236/250点

立体

課題:「秘密基地」をテーマに立体作品を作りなさい。

242/250点
242/250点
240/250点
240/250点
236/250点
236/250点

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